気象予報士の河津真人(@makotokawazu)です。
6月上旬に梅雨入りの発表があったものの、これまで九州より北では雨の少ない状態がつづいています。ただ、きょう以降は梅雨前線が本州付近に停滞しやすくなるので、いよいよ大雨シーズン到来といった感じです。

「激しい雨」と「大雨」の違いは?


ところで、ニュースなどではよく「激しい雨」とか「大雨」のおそれがあるといった言葉を聞いたことありませんか?なんとなく雨がたくさん降りそうだということはわかっても、この2つの言葉の違いまでわかっている人は少ないと思います。

実は雨の降り方に関する言葉は気象庁が定めている予報用語としてちゃんと決まっているのです。ニュースや気象予報士の解説もそれに準じていて、情報の発信側も受信側もくい違いがないようにしているんですね。

 

激しい雨は1時間あたりの降り方


さて、タイトルの「激しい雨」と「大雨」はどっちがすごい?の答えですが、実はどっちもすごいので比べられません!…というのは冗談ですが、実際、この2つの言葉は定義が違うので比べようがないんですよね。

気象庁のサイトに掲載されている雨の強さと降り方を見てみると、「激しい雨」は1時間雨量が30ミリ以上~50ミリ未満のことを表しています。人の受けるイメージとしては「バケツをひっくり返したように降る」なんですが…イメージできますでしょうか。

この1時間雨量のカテゴリで一番上のランクが「猛烈な雨」で、1時間に80ミリ以上降る場合にはこの言葉が使われます。ちなみに「猛烈な」は気象庁の中では最高ランクの言葉らしく、「猛烈な風」とか「猛烈な台風」とか「猛烈にしける」とかあります。つまり猛烈って言葉がついてたらヤバいってことです。

 

大雨は災害を起こす「現象」


もうひとつの「大雨」ですが、これは災害が発生するおそれのある雨という意味があります。「激しい雨」と違って時間も雨量も定義はなく、雨の強さや降り方を表しているというより、どんな雨なのかという現象を表しているようです。

ちなみにニュースでよく使われるゲリラ豪雨ですが、これは予報用語ではありません。気象庁的には局地的大雨などと言いかえられていて、急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十ミリ程度の雨量をもたらす雨と説明されています。

ちなみにちなみに、気象予報士はゲリラって言葉を嫌がる人が多いです。雨降りそうだよって予報していた時でもゲリラと言われてしまうのが納得いかないというのが理由なんですが、ここまで定着してしまうとくい止めるのはむずかしいですね。

 

ということで、雨の用語を「強さと降り方」カテゴリと「現象」カテゴリにわけて↓にまとめておきます。暗記するのはちと面倒ですが、ざっくり知っておくと天気予報を見るとき役に立つと思います~!

<雨の強さと降り方>

<雨の現象>